預金や貯蓄型保険(終身保険・個人年金保険など)は、基本的に元本確保タイプですので安心感がありますね。
投資は資産が増える可能性はあるのですが、失敗すれば目減りしてしまいます。
安全重視の観点から【預金や保険】を優先する人が多いのも納得。
この考え方は本当に正しいのでしょうか?
ファイナンシャル・プランナーの立場から言うと【預金や保険】だけに限定というのは、将来的にリスクが高い手段だと思います。
一定額は投資に回した方が安心というのが私の考えです。
今回は預金や貯蓄型保険(終身保険・個人年金保険など)だけで資産100%にするリスクについて書いていこうと思います。
この記事の目次
物価上昇のリスクを真剣に考えるべき!
預金のメリットは元本が目減りしない事。また、貯蓄型保険も中途解約しないという条件で考えれば同様ですね(一般的に預金よりも利率が高い)
ただし、元本確保というのは額面金額の話ということは忘れてはいけません。実質価値に関しては保障していません。
例えば、コンビニに並んでいる商品や外食について考えてみましょう。
「お菓子のクッキーが以前よりも小さくなった・・」
「スタバのコーヒーが高くなってる・・」
最近は値上げを身近に感じるようになってきたのではないでしょうか?
鮮魚なども新興国の所得増加や和食ブームもあり、値段が高騰しているニュースはたびたび耳にしますね。
小麦も上昇しているので“パン”や“うどん”なども価格転嫁は避けられません。
一時的な話であればよいのですが、現状としては将来に向かって加速度を増していく雰囲気?
世界人口が増えていて新興国は所得が上がっているのですから、需要が増えてることはあっても減ることは考えずらいですね。
特に日本の場合は人口減少ですから人件費高騰も避けられません。
問題は、このような物価上昇(インフレ)があった場合に、預金や保険というのは不利な商品だという事です。
金額は元本保証だけど実質価値はダダ下がり?
物価上昇は、身近な商品だと10円・・20円・・といった小さな金額なので「しょうがないなぁ~」と考えがちです。
しかし、これが毎年続くと凄い金額になっていきます。
以下の表は1000万円(利息0円と仮定)がインフレ率0.5、1.0、1.5、2.0%で20年間推移した時に実質価値がどれくらいになるかを予想した表です。
0.5% | 1.0% | 1.5% | 2.0% | |
20年後の価値 | 約900万円 | 約820万円 | 約740万円 | 約670万円 |
目減り金額 | ▲100万円 | ▲180万円 | ▲260万円 | ▲330万円 |
0.5%という低い数字で考えても̠実質価値は▲100万円となりました。
政府の目指している2%が実現したら▲330万円で3分の1も目減りします。
前半部分で「元本確保というのは額面金額の話」と書いたのはこのことです。
もっとも、この試算はインフレとなった場合の話ですからデフレでは逆の現象がおきます。預金だけの人は大勝利です!
ただし、個人的には一時的に価格が落ち着いたとしても長期で見ていけばインフレは避けれられないと考えています。
こういった物価上昇の対策として有効なのが投資です。
未経験者や知識が少ない人であれば、積立方式が有力候補ですね!
世界経済は3%前後で成長を続けている
株式投資は確かに失敗すれば損をしますが、15年~20年の長期積立で行っていけば過去の実績はプラスになっています。
ただし、どの商品でも良いというわけではありません。
短期的なブームに乗るような商品(テーマ型投信など)だと、一時的に上昇しても長期では大幅下落になる可能性もあります。
私自身は世界経済の成長に乗るタイプを中心に積立投資を行っています。
この理由は、専門機関などの予想では世界経済は長期的に3%前後の成長するとなっているからです。
株式は短期的にみると経済成長と必ずしも一致しないのでが、10年単位で見ていくと似たような動きをたどっています。
日本経済は成長に関して疑問符もつきますが、地球全体であれば人口爆発なわけですから堅調に成長を続けると予想しています。
ちょっと余談ですが、富裕層の人は投資をする人が多いのですが、これは資金に余裕があるという理由だけではありません。
こういった人達は資産を増やすことよりも守ることを重視しています。そして、その結果がインフレに対応する投資なのです。
代々続く資産家というのは資産金額を受け継いでいるのではなく、資産価値を維持する努力をしているということです。
預金の一部を投資に回すだけでも充分に効果がある
今回は「預金や保険には致命的な欠点がある?投資を加えた方が安心な理由」について書きました。
誤解して欲しくないのですが“預金や保険がダメで投資が正しい”という話ではありません。
預金も資産確保という点では大きなメリットがあります。
単純に毎月2万円の積立預金をしているならば、今後はその中の5千円は積立投資にするという選択肢もあるという事です。
私自身は将来の目標額に達したのですが、依然として投資割合が全体の7割を占めています。
この理由は今回の記事で書いたとおりで資産維持(価値を守る)を重視しているからです。
一般的には“預金が安心で投資は怖い”という感覚だと思うのですが、私の場合はむしろ投資をしていないと不安という状態ですね。
もっとも臆病な性格ですから、実践するのは怖くない投資だけという感じです。
今回の記事で参考になる点があれば、資産運用のヒントにしてみてください。
尚、投信や株のように値動きが大きい商品は怖いという人は、債券を買うという選択肢もあります。
私は預金を債券に切り替えた結果、金利収入だけで毎年40万以上となりました。
関連:賢い人は預金をしない?ガチガチの債券で利回り3%を確保せよ!
私の資産運用は『セゾン投信』 コツコツ投資の代表的な商品
私自身の運用方針は、「セゾン・グローバルバランスファンド」の積立がメインです。
世界分散投資を専門家に丸投げできるので、ズボラな私にはピッタリでした。
資産配分の修正も行ってくれますので手間はありません。
私は積立設定だけして、ホッタラカシている状態です。
私の資産は年々増えているので「凄い!」と言われる事もあるのですが、実際は投信に丸投げしてるだけというのが本当の話。
資産運用の王道的な資産配分ですので、興味がある人は確認してみてください。
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