米国市場は昨年末に大きく崩れましたが、2019年は急激に値を戻しています。
こういった乱高下市場の時に個人投資家がどういった銘柄を保有しているか気になりますよね?
また、そういった銘柄が、人気通りの結果となっているかも確認する必要があります。
今回は2019年3月1日現在の人気銘柄ランキングを分析していきます。
この記事の目次
米国株の人気ランキング:2019年3月1日
人気ランキングの決め方はいろいろありますが、ここでは私が米国株のメインにしているマネックス証券の保有口座数を基準にしています。
先ず人気ベスト10と気になる配当利回りを見てみましょう。
最近はIT関連と高配当銘柄が人気を2分している印象!
参考までにIT・クラウド関連銘柄はティッカーを青、配当を3%以上は利回りを赤で記載しておきます。
順位 | 銘柄 | ティッカー | 配当 |
1位 | アマゾン・ドット・コム | AMZN | ー |
2位 | AT&T | T | 6.62% |
3位 | アップル | AAPL | 1.67% |
4位 | プロクター・アンド・ギャンブル | PG | 2.91% |
5位 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | 2.60% |
6位 | コカ・コーラ | KO | 3.53% |
7位 | エヌビディア | NVDA | 0.41% |
8位 | マイクロソフト | MSFT | 1.64% |
9位 | エクソン・モービル | XOM | 4.10% |
10位 | アイビーエム | IBM | 4.51% |
米国株に投資経験が無い人でも知っている銘柄ばかりですね。
※プロクター・アンド・ギャンブルはP&Gのことです。
5ヶ月前(9月末)にもランキングを確認しているのですが、その時よりもIT関連銘柄が増えていますね。
大型株が中心であることから成長力に加えて堅実性も重視する傾向が見えます。(マイクロソフトとIBMが新しくランクイン)
「人気ランキングと実力は一致しない」と言われますが、保有している投資家が多い銘柄というのは何からしら特徴があります。
購入するかは別として、その理由を探していくと投資のヒントになると思います。
さて、注目すべきは人気銘柄の実績ですね。
どんなに魅力的な企業であって、株価が上昇しなくては資産が増えません。
次に、この10銘柄のNYダウの成績と比較してみたいと思います。
NYダウに勝つのは、予想以上に大変です!
個別銘柄に投資をする理由はいろいろあると思いますが、個人的に基準としているのはインデックス(NYダウやS&P500)に勝つことです。
個別株は事件発生で急落といったリスクがあります。
最悪は倒産して紙屑・・・
こういったリスクを負う以上は、インデックスよりも良い成績でないと投資の意味がないというのが私の考えです。
今回はNYダウに連動する「SPDR ダウ工業平均 ETF(DIA)」と過去1年リターン、年初来リターンを比較してみたいと思います。
DIAよりパフォーマンスが良かったのは〇、悪かったのは×とします。
また、リターンがマイナスのものは青枠にしています。
順位 | 銘柄 | 1年 | 年初 |
1位 | アマゾン・ドット・コム | 〇 | × |
2位 | AT&T | × | × |
3位 | アップル | × | × |
4位 | プロクター・アンド・ギャンブル | 〇 | × |
5位 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | 〇 | × |
6位 | コカ・コーラ | × | × |
7位 | エヌビディア | × | 〇 |
8位 | マイクロソフト | 〇 | × |
9位 | エクソン・モービル | 〇 | 〇 |
10位 | アイビーエム | × | 〇 |
こうやって見ると、NYダウに勝つのって大変ですね。
DIAの1年間のリターンは8.14%で年初来は12.19%(3月1日現在)です。
この数値よりも低いものは×がついています※青枠はマイナス
ちなみに、私がランキングをチェックしていていつも感心するのはジョンソン・エンド・ジョンソン。
突出する成績では無いのですが、リターン・配当とも安定して平均以上を継続!
下落時も短期間で回復する傾向なので長期保有に向いてる印象です。
高配当に目が眩んで、私は選択ミスをした・・?
米国株で人気が高い理由の一つに高配当銘柄が多い点があります。
年間で3%以上も出す企業がゴロゴロあるので注目です。
ただし、高配当であっても株価がそれ以上に下落しては意味がありません。
今回のランキングではAT&TとIBM、エヌビディアが配当込みでも1年リターンがマイナスとなりました(2019年3月1日時点)。
IBM、エヌビディアに関しては年初から2割以上の急回復となっているので救いはあるのですが、AT&Tが弱いですね。
同カテゴリー通信サービス系は年初来で15%程度は上昇していますが、この銘柄は低迷したままです。
私自身はAT&Tが配当利回りが7%を超えた時に200万円ほど購入したのですが、現状としてはガッカリ・・。
配当利回りと値ごろ感だけで購入した典型的なダメ投資ですね。
ちなみに、AT&Tは1年リターン▲12%、年初来は+7%。
つまり、1年リターンは配当を加えても10%以上のマイナスです(この数値は日本市場よりも劣っている)。
私は投資経験は長いのですが、いまだに高配当という安易な理由だけで購入してしまう事があります。
この悪い癖は治したいですね。
AT&Tに関してはリターンに関しては大きな期待はしていませんでしが、誤算だったのは予想以上に値動きが大きい点。
高配当なので安定感を期待したのですが・・・
また、長期でズルズル下がっているのでいずれ売却になるかもしれません?
関連:米国株で勝つ為の新ルール「高配当株だから大丈夫です」はNG?
売却となった場合は、鉄板インデックスのS&P500と高配当で安定感があるiシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF)に再投資をしようと考えています。
個別銘柄だったら、やっぱりジョンソン・エンド・ジョンソンかな?
米国株の証券会社は機能で選ばないと損をする?
今回は「米国株のランキングを検証!配当6%の人気銘柄がボロボロって本当?」について書きました。
人気ランキングは非常に参考になるのですが、それらが好成績とは限りません。
これは海外ETFについても同様です。
記事の中で、投資のヒントになる点があれば参考にしてみてください。
ランキングについては、今後も3ヶ月に1回程度の割合で検証していく予定です。
補足ですが、証券会社を選択する時に手数料ばかりに気を取られている人がいるのですが、これは基本的にデイトレダーの発想です。
米国株は中長期投資ですので、情報と取引条件の方が遥かにリターンに対する影響が大きくなります。
例えば私はマネックス証券の指値(90日間)と時間外取引をフル活用することで資産が大幅に増えました。
手数料については、せいぜい数百~数千円の差しかありません。しかし、取引条件の良し悪しで利益が数万~数百万の差になる可能性がある点はシッカリ認識して欲しいと思います。
ちなみに、私は購入した個別銘柄には逆指値を設定することを徹底!これもマネックス証券を優先する理由です(他のネット証券は不可)。
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米国株はマネックス証券!チャンス拡大の独自サービスが魅力
私は米国株・海外ETFの取引では、マネックス証券をメインにしています。
その理由は、大きなリターンを得る為の条件が揃っているからです。
この証券は 米国株で時間外取引ができる貴重な証券会社 。
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