資産運用では複数の金融商品を少しづつ購入するのが一般的。
1つの商品に集中した場合よりもリスク軽減の効果が期待できるので、定番とも言える手法です。
リターンだけを考えれば株式に集中した方が良いのですが、予期せぬ事態で大損失を被る可能性があるので、反対の値動きをする債券を組合わせて守りを強化するのが王道です。
関連:ガチガチ運用で資産を増やせ!長期投資で株式と債券の組合せる理由
さらに国内や先進国、新興国といったエリアを分けることで、リスク軽減が更に期待できます。
そして、こういった資産配分があらかじめ決定されていて、一つにパッケージされている商品がバランスファンドです。
ただし、その分だけ費用が上乗せされるデメリットがあります。
コストを削減したい場合は、自分で先進国や新興国の株式や債券の投資信託(ETF含む)を個別に購入して組合わせれば余計な手数料は発生しません。
どちらの方法を選択するかは個人の自由ですが、私は基本的にバランスファンドの方が良いと考えています。今回はその理由について書いていきます。
アクティブファンドが失敗する理由は?
いきなり話が脱線しますが、今回の記事と関連しますので紹介しておきます。
アクティブファンドは市場平均(インデックス)に負けることが多いと言われますが、この理由を探っていくと商品入れ替えの失敗が目立ちます。
基本的に運用を行うファンドマネージャーは自由放任なのですが、会社に属しているので半年に一回くらいの割合で厳しく成績をチェックされます。
※運用会社によって違いはあると思いますが、私の知る限りではこのパターンが多い
ファンドマネージャーの中には、この時期が差し迫ってくると商品を入れ替えて無理やり成績を向上しようと考える人もいます。そして、これが大失敗の原因になるのです。
ひふみ投信などが平均を上回る好成績を維持している理由としては、銘柄選定は勿論ですが「長期的な運用方針」となっている点もあると思います。
関連:ひふみ投信の強さは別格?アンチ日本株の投資家も認める実力ファンド
つまり、金融商品の入れ替えはファンドマネージャーでも難しく、とても慎重に実施すべき作業なのです。
私がバランスファンドで専門家に丸投げした方が良いという理由はこの点です。
個別資産の状況が判断を狂わす?
自分で資産配分をした方がコストが安くなるメリットはあるのですが、予想通りの結果に結びつかないケースが目立ちます。
最初の資産配分は簡単。問題は積立を継続していく途中で発生します。
今回の記事にピッタリの例があるので紹介します。
以下は私のマネックスアドバザー(ロボアド)の成績です※1ヶ月前くらいのデータ。
国内や先進国、新興国の株や債券に分散されており評価損益は①644円とプラスになっています。
ちょっと投資額から見ると低調ですが、プラスなのでOKです。
では、これを②各資産ごとの成績を見た場合はどうなるでしょう?
それが以下です。
資産クラス | 評価損益 | 評価損益率 |
国内株式 | ▲108円 | ▲0.50% |
先進国株式 | 1386円 | 6.11% |
新興国株式 | ▲218円 | ▲5.12% |
先進国債券 | ▲210円 | ▲0.62% |
先進国社債 | ▲206円 | ▲4.19% |
トータル | 644円 | 0.79% |
個別の資産クラスでみると先進国株式を除いて全てマイナス(1勝4敗)
トータルではプラスになっており、株式と債券は逆の値動きになるケースが多いので、ある意味では予想の範囲内・・・
経験が浅い人であれば「失敗しているかも・・」と不安になる人もいるはずです。
そしてチョコチョコと変更していたら、超ハイリスクな配分に変わってしまう事も・・
また、資産クラスへのタイミングを考えすぎて投資が伸び伸びになるケースも目立ちます。
例えば、国内株式に関して今後ズルズル下がっていくようなニュースを耳にしたら、今月の購入を来月にしようと考えるかもしれません?
来月になったら・・また更に翌月・・・
タイミングを考えすぎると、投資総額が増えないデメリットがあります。
資産運用で重要なのは、何%のリターンといった事よりも「〇〇万円増えた」という実益だと考えています。
最終的に資金が増えなければ、好成績であっても意味がありません。
10万円投資で20%のハイリターンなら2万円の利益。
ただし、100万投資なら5%リターンであっても2倍以上の5万円の利益が得られます。
そういった点を考えると、バランスファンドに丸投げして積立をコツコツ継続するのが万人に合っていると思います。
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私の 運用方針 は【長期・分散・積立】が基本スタイルです。
そして、積立投資で活用しているのがクレカ積立!
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