老後資金を目的に資産運用を行っている人は、60歳から65歳を最終目標にしている人が多いですね。
収入が大きく減少する退職時期を意識してのことだと思います。
予定通りに運用が進めば良いのですが、必ずしもそうなるとは限りません。
「このままだと、目標金額には全然・・」「現在55歳ですが、今から運用でも間に合うでしょうか?」なんて相談を受けたことは数えきれません。
同じような不安を抱えるいる人もいるかもしれませんね。
では、目標金額に届かない場合はどうしたらよいでしょうか?
最初に私の結論を述べておきます。
“至って普通の話で、全く心配いりません!”
資産運用は、お金に不安があるから行うのです!
資産運用に関してはお金持ちが行うイメージですね。
しかし、極論を言えばお金に余裕があるなら投資をする必要はありません。
投資が必要なのは私達一般市民!
その開始時期は40歳、50歳、60歳・・年齢でアウト、セーフといった判定はありません。
『このままだと、将来不安だなぁ~』と思う人は年齢に関係なくチャレンジすべきです。
運用までの期間は退職付近の年齢に設定するケースが多いのですが、これはただの目安です。そこで終了という決まりはありません。
むしろ、現在の状況では60歳で運用を終了するのは早すぎると考えています。
この理由について説明していきます。
資産運用を行う方が安心して生活できる
60歳、70歳で資産運用という話をすると、年齢から考えてリスクが高いと感じる人が多いと思います。
運用の本などを見ても、60歳や70歳で投資を推奨するようなものは少数派ですね。
しかし、仕事でいろいろな人と接している私からすると、運用をしない方がリスクがあると考えています。
・・・というのも、60歳からの平均余命を考えてみましょう。
ザックリ言うと男性が85歳で女性が90歳。
このような数字を見ても60歳や65歳で資産運用を終わらせるのが正しいと言えるでしょうか?
30年間というのは、“おぎゃー”と生まれてから会社で中堅社員と呼ばれるようになるまでの期間。
思った以上に長いと思いませんか?
私は完全に投資を止めてしまうよりも、生活に負担にならない範囲で少しづつでも投資を続けた方が安心だと考えています。
冒頭で「このままだと、目標金額には全然・・」「現在55歳ですが、今から運用でも間に合うでしょうか?」のような不安を持っている人が多いと書きました。
これらは60歳や65歳で投資を中止することが前提となってしまっているからです。実際には55歳からでも20年~30年程度は運用が可能。
これからは、60歳や70歳から運用を開始するというのは自然な事になっていくと想像しています。
繰り返しますが資産運用はお金に不安がある人こそ行うべきものです。
今月1万円を投資すれば、その分だけ10年後・20円後の生活が楽しくなると考えてください。
関連:人生100年時代って本当?女性がすぐに資産運用を開始すべき理由
投資商品は安全性を重視すべきか?
60代の資産運用は安全性の高い債券比率を70%、株30%なんて話も聞きますね。
これも、その人によって変わるので無視していい話だと考えています。
例えば全資産の1割~2割程度だけの投資であれば、現金が確保できているのですからもっと積極的な運用で問題ありません。
反対に1000万、2000万といった大きな金額をドーンと運用するなら、安全性が高い債券(米国債など)をガツンと購入するのも良いと思います。
関連:投資信託にダメだしって本当?安定運用がしたければ債券に注目せよ
ちなみに債券と株式の比率で悩んでいる場合は、50:50の商品が有力候補。
基本的には値動きが反対の商品の組合わすのが資産運用の王道です。
リスクを調整した時は、株式と債券の比率を考え直すと面倒なので、投資金額の増減で調整した方が簡単だと思います。
関連:積立投資の常識を一刀両断!年齢による資産配分の変更なんて不要
FPの選択:60歳以降は『米国債』と『セゾン投信』の積立
私自身は老後に向けて、「セゾン・バガード グローバルバランスファンド」の積立を実践しています。
世界分散投資を専門家に丸投げできるので、ズボラな私にはピッタリでした。
資産配分の修正も全部行ってくれますしので何もする事はありません。
株式と債券の比率は50:50ですし、手が掛からないので60歳以降も継続予定!
必要分は状況に応じて取崩せばよいと考えており、普通預金のような使い方を想定してます。
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(資料を確認するだけでも長期投資の勉強になります)
それに対して、定期預金のように余剰資金をまとめて置いておく先としては米国債を考えています。
期間10年程度のものであれば、定期的に3%前後は利子が期待できるので、まとまった資金はそこに投じる予定です。
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(私は米国債を定期的に購入しています)
今回は「老後の資産運用はどうする?60歳でもガンガン投資をすべき理由」について書きました。
将来の運用についてヒントになる点があれば参考にしてみてください。