日本の個人家計資産は現金・預金の比率が50%以上が続いています。
現金・預金で保有するメリットは元本確保という点ですね。預けても金利は0%に近く魅力薄ですが、投資のように失敗するリスクはありません。
“元本保証でキープしておくのが安心”というわけです。
しかし、この事は本当でしょうか?
私が知る限りでは金融の専門家ほど、“預金なんて不安・・”と感じている人が多い気がします。
『預金を中心にすること』、こういった選択は個人の自由ですので私が意見する事ではありません。
ただし、そのリスクを知らないで選択(預金)をしている人が目立ちます。
今回は預金に資産を集中させることのリスクについて考えていきます。
この記事の目次
預金が目減りするってどういうこと?
元本保証の預金は、金額が減らないのが魅力です。
仮に預けていた銀行が倒産しても原本1000万円とその利息は守られます。
ただし、これは額面上の話です。
額面が守られる事と実質価値が維持される事は全く別の話・・
日銀が2%のインフレ目標にしているのはニュース等で知っている人も多いと思います。
これは毎年、物価上昇を2%程度にするという事ですが、もしも現実になると20年後には現金価値が3割以上も目減りします。
具体的に目減りする数値を見れば、笑ってられない!
『インフレになったら実質の資産価値は目減りする』
これは昔から言われていますが、多くの人はボンヤリとしかイメージできていません。そしてイメージが沸かないからこそ預金を何となく選択しているのかも?
今回は具体的な数字を使って、インフレによる現預金の影響を考えてみたいと思います。
2017年のインフレ率は約0.5%ですから、日銀の物価上昇率2%というのは極端かな?
現実路線で、毎年0.5%や1%程度のインフレについても見てみましょう。
以下の表は1000万円(利息0円と仮定)がインフレ率0.5、1.0、1.5、2%で20年間推移した時に自失価値がどれくらいになるかを予想した表です。
0.5% | 1.0% | 1.5% | 2.0% | |
20年後の価値 | 約900万円 | 約820万円 | 約740万円 | 約670万円 |
目減り金額 | ▲100万円 | ▲180万円 | ▲260万円 | ▲330万円 |
ちょっと驚くような数字が並んでいると思いませんか?
冒頭で金融の専門家ほど“預金なんて不安・・”と感じている人が多いと書きましたが、この表を見れば納得だと思います。
参考までにインフレ率2%が30年続けば1000万円の価値は550万円になります。ほぼ半分ですね。
机上の計算なので深刻になりすぎる必要はないのですが、「預金=安心」という決めつけにも注意して欲しいと思います。
関連:賢い人は預金をしない?ガチガチの債券で利回り3%を確保せよ!
消費増税で資産目減りが現実になる?
2019年10月から消費税は8%から10%になる予定です。
軽減税率などもあるので一律ではありませんが、2%の価格上乗せと考えれば良いでしょう。
ここで考えて欲しいのは、購入する商品が2%上昇しても現金・預金は増えないという事です。つまり増税という名のインフレです。
100万円の車が102万円になっても、現金・預金は100万円で変化なし。
この事実をシッカリと受け止めて欲しいと思います。
関連:消費税10%で生活設計が崩壊?見落とされている重大な事実
私は資産運用の7割程度を投資信託や債券にまわしているので、『そんなにリスクをとって、大丈夫ですかぁ・・』と言われることが多いです。
しかし、これは大きな勘違いです・・私にとっては預金比率が高すぎる方が不安・・
勿論、リスクが高い投資商品の比率が高ければ危険ですが、私のメインはバランスファンドや債券投資。
堅い投資商品でガッチリ固めているからこそ、将来についても不安なく生活できているのです。
今回は「預金はやめなさい!元本保証なのに30%も目減りするって本当?」について書きました。
もしも参考になる点があれば運用する際のヒントにしてみてください。
尚、私は資産の7割が投資商品ですが、いきなりこんな凄い比率にしたら凄いストレスが掛かってしまいます。
まずは3割くらいをユックリ目指すという感じで充分です。
ちなみに、私自身は老後に向けて世界分散のバランスファンドを積立しています。
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私の 運用方針 は【長期・分散・積立】が基本スタイルです。
そして、積立投資で活用しているのがクレカ積立!
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毎月5万円の積立した場合、年間で6,600円分のポイントが貰える計算になります。
仮に20年間の積立投資を継続すれば、累計13万円以上のポイントが貯まることになります。
どうせ積立投資をするならば、利用した方がお得ですね。
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※カード積立を希望する人は、最初に口座開設を行ってください。
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