投資中心の資産運用をするようになって10年以上が経過しました。
総資産は目標額を超えましたが、この理由は銘柄を見つける能力や相場観があるということではなく、単純に資産の7割程度を投資にまわして市場にしがみついたからです。
投資額が大きいので、近年は500万円~1000万円程度の利益が出ていますがセンスは平均以下だと思います。
取り柄と言えば、投資比率を高く維持することだけですね。
この点については『不安はないのですか?』『投資比率を上げる時の注意点は?』といった質問も受けることが多いです。
この質問に対する答えとは少し違うかもしれませんが、私は基本的に“投資はシンプルに考えれば簡単”と常に言い聞かせています。
今回は私の投資に対するスタンス(シンプルに考える)について書いていきます。
※個人的な投資のついての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
シンプルに考えていくと、投資金額が大きくなる
私は投資歴が長いので失敗も多く経験しています。
昔は“値動きチェック”や“経済指標を漏れなく確認”など細かく実施していたのですが、この時は苦労の割には良い結果が出ませんでした。
情報をたくさん集めた点は良かったのですが、それを消化する能力がなかったので優先順位がメチャクチャになっていたことが原因です。
今考えると、投資を難しくしていたのは自分自身でしたね。
現在は徹底的にシンプルに考えるように心がけています。
例えばですが、外貨投資を考えてみましょう。
投資材料としては各国の中央銀行の方針や政策金利など山ほどありますね。
これらはチェックするのですが、優先順位は決して高くありません。
最終判断となるのは「将来にわたって円よりも強い通貨って何だろう?」 の1点だけです。
短期売買であれば細かいチェックが必要になりますが、私は長期運用が基本なので細かい話よりも大きな流れを掴むことが重要。
いろいろ考えても、結局は「円より強い通貨を探す」というのがシンプル投資の出発点ですね。
ちなみに、この視点で考えた結果が『米ドル』になりました。
自分自身の答えがでれば、自然と投資総額が大きくなります。
長期的には、円よりも米ドルを持っている方が有利だと感じているのですから当然ですね。
次に株式や債券について、商品を探すときのシンプル思考について書いていきます。
債券投資の超シンプルな考え方
債券投資の魅力は購入時点で金利と満期日が決定していることです。
値動きはあるのですが、満期には原則として元本が戻るので非常に堅い投資です。
私が債券に対するシンプルな考え方は以下の二つです。
・満期まで保有すれば元本が戻る
・リターンは金利収入
この視点さえ頭にシッカリ入っていれば、商品選びは大きな失敗はしません。
具体的に言うと、元本が戻るのが魅力なのですから安全性が最重要。
自然と先進国が中心となり新興国は対象から外れていきます。
そして、 リターンについては金利収入しか考えていません。
値上がりして途中で売却する方法もありますが、値上がり益を狙うのであれば債券よりも株式の方が効率的です。
安全性と金利収入という2つの視点を持って選択すれば、必然的に購入できる商品は限定されます。
金利収入が高くても安全性に不安があれば買いません。
新興国の高金利で大きなリターンを狙う方法を考えるくらいなら、普通に株式を買うほうが簡単だと思います。
私が現在メインにしているのは、米国債や高格付のドル建て債券になります。
補足:優先株式ETFは準債券と考えて保有しています。
私が保有している海外 ETF に、優先株式を中心に構成されているiシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF)があります。
こちらは株式の集合体となっていますが、株価変動は非常に小さく配当(分配金)利回りが5~6%と高いのが特徴です。
値動きが小さく安定的に分配金が期待できることから、株式と言うよりも債券としての位置づけで考えています。
株式投資の超シンプルな考え方
株式投資には値上がり利益・配当利益などがあります。
しかし、私は基本的に「値上がり利益」を重視するようにしています。
この理由としては、配当利益のような定期的な収益を期待した場合は、債券の方が価格変動を無視できるのでそちらに分があると思っているからです。
これは配当がダメという話はではなく、銘柄選択をするときの優先順位という話です。
高配当株を購入するときも「値上がり利益」という視点を忘れなければ、配当以上にズルズル値下がりするような株を選択する可能性は低くなります。
配当銘柄の中には、株価が下がって利回りが上昇しているだけという怪しい銘柄も紛れていますからね。
配当を重視しても良いのですが、選択の第一基準を配当利回りにするのは危険!
「値上がり利益が期待できる銘柄」という視点を優先して、その中から高配当銘柄を探す方が成功確率は高いと思います。
尚、私が「値上がり利益」を期待して購入した銘柄には海外ETFのインベスコQQQトラスト・シリーズ1(QQQ)があります。
配当は期待できませんが、値上がり益は長期保有で期待できると考えています。
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株式と債券の役割を分けたことで迷いがなくなった。
今回は「投資はシンプルに考えるのが成功の秘訣!高配当株って本当にいいの?」 ついて書きました。
以前の私は株式や債券に対して多くを求めすぎて、資産が思ったように増えませんでした。
それを「株式は値上がり益」「債券は定期的な利子」といった具合に、役割を分けるようしてから大きな失敗がなくなり資産がグングン上昇。
ひとつの商品で値上がり益や安定収入(利子や配当)が得られるのが理想ですが、私にはそんな銘柄を探す能力はありません。
でも、「 値上がり益だけ」「利子だけを確実に得る」 など目的を絞り込めば、その期待に応える銘柄を見つけるのは難しくないと思います。
記事の中でヒントになる部分があれば参考にしてみてください。
補足:債券投資は大手証券の独壇場
株や投資信託で1千万を超える投資を行えば大きなストレスが掛かりますが、債券は預金に近い感覚なので私は全く不安がありません。
関連:賢い人は預金をしない?ガチガチの債券で利回り3%を確保せよ!
値動きが激しい投資が苦手な人や、預金に近い感覚の投資を行いたい人は検討してみてください。
ちなみに米国債や社債は、大手証券が圧倒的に有利です。
例えば私が債券のメインしているSMBC日興証券は、直近でも米国債だけで約30の商品があります(期間約2年~27年まで)
また、魅力的な水準の米ドル債券が度々発売されているので大注目!(最近は1~2ヶ月おきに発売されています)
債券を中心に取引をする人の多くは、ネット証券よりも大手証券の口座を利用しています。
大手証券に関しては、債券を電話でしか受け付けてくれない会社が多いのですが、SMBC日興証券はオンライン口座から注文できるのでネット派から大人気。
オンライン上でも債券のセミナー動画をたびたび実施しており、債券への情報も充実しています(以下は一例です)。
ちなみに私が保有している米国債は、ほとんどがSMBC日興証券のオンライン口座(ダイレクトコース)から買付けたものです。
外貨MMFからの債券購入もできますし、金利などの受取りもドルや円をワンタッチで選択できます。
ダイレクトコースであれば、営業の電話などもなく通常のネット証券と変わりませんので、口座を持っていて損する事は無いと思います。
SMBC日興証券はWEB口座に力を入れており米国債や社債がネットから購入できます。
また、IPOの取扱いが国内最高水準ですので、口座を持っておくと得する事が多い会社です。